歯が痛い、虫歯かなと思った時にチェックすべきポイントとは?

歯が痛い=虫歯と思っている方は結構多いと思います。確かに虫歯もその一つではありますが、実際にはそれだけではないのです。

今回はどんな原因で歯が痛いのか、また自分でチェックできるポイントはどこなのかをご紹介していきたいと思います。

歯が痛いと感じる原因とは

歯に痛みを感じる原因にはいくつかあります。以下をご覧ください。

  • 虫歯による痛み
  • 歯肉炎、歯周病による痛み
  • 根尖病巣による痛み
  • 親知らずによる痛み
  • 噛み合わせによる痛み など

以上のように様々な原因によって歯の痛みを感じることがあります。

虫歯による痛み

歯の痛みの原因で多いのはやはり虫歯による痛みです。痛みが出てくるのは、C2と呼ばれる象牙質の虫歯からが多いです。

  • C1;エナメル質の虫歯(無症状が多い)
  • C2;象牙質の虫歯(痛み、しみる)
  • C3;神経に達している虫歯(強い痛み、かなりしみる、特に熱いもの)
  • C4;歯が崩壊し根だけが残っているような大きな虫歯(神経が死んでしまい痛みがないことが多い)

虫歯の進行及び分類は以上のように分かれています。

虫歯かなと思った時のチェックポイント!

虫歯になりやすい部分がありますのでセルフチェックの時の参考にしてみてください。

虫歯になりやすい部分=磨き残しが多い部分

  1. 歯と歯の間
  2. 歯と歯茎の境目(歯の根元)
  3. 歯の溝の部分

以上3つが虫歯になりやすい場所です。虫歯かなと思ったらまずこの部分を確認できる範囲でチェックしてみると良いと思います。

ただし、「歯と歯の間」の虫歯は非常に確認が難しいです。なぜなら一見なんとも無いようでも、中の方で虫歯になっていることが多いからです。おかしいなと思ったら歯医者さんへ行きましょう!

歯肉炎、歯周病による痛み

虫歯に続いて多いのは歯茎のトラブルです。「歯肉炎」や「歯周病」です。歯と隣接している歯肉が炎症を起こすと歯が痛むように感じます。特に歯磨きをしている最中の痛みは歯肉のトラブルが多いです。

痛みがある時はまず歯を確認します。それと同時に「歯茎」の状態も確認してみましょう。腫れていたり、赤くなっている場合は「歯肉炎」または「歯周病」になっている可能性があります。その場合は歯医者さんへ行きましょう。

もし、時間が取れない方は「腫れていたり赤くなっている部分」をよく磨きましょう!

ただし注意することがあります。それは「優しく磨く」ということです。力を入れて磨けば痛みます。痛みがない程度に優しくかつ回数を増やして磨くようにしてみてください。歯と歯の間は「デンタルフロス」や「歯間ブラシ」を使用して磨きましょう!

根尖病巣による痛み

根尖病巣(こんせんびょうそう)って何?といった感じですが、簡単に説明すると「歯の根の周りに膿がたまる状態」のことです。下の画像をご覧ください。

この根尖病巣がある時は、ほとんどの場合「神経が死んでいます」。つまり歯の痛みはありません。しかし噛んだ時に痛みを感じます。それは歯ではなく「根尖病巣の部分が痛む」のです。

根尖病巣の時の症状

根尖病巣がある時は大きく分けて3つの症状があります。

  1. 噛んだ時に痛い(特に歯ごたえがあるもの)
  2. 歯茎が腫れる(特に歯と歯茎の境目よりも深い部分)
  3. 歯が少しグラグラする

これらの症状は「歯肉炎」や「歯周病」と似ている部分があります。「おかしいな」と感じた場合はすぐに歯医者で診てもらいましょう!ご自身で治すことはできません。

親知らずによる痛み

親知らずの痛みの場合は今までご紹介した「虫歯」「歯肉炎、歯周病」「根尖病巣」による痛み、そしてこれからご紹介する「噛み合わせ」「顎関節症」による痛みが関連して症状が出てきます。

親知らずは大きさやはえてくる方向のタイプが様々あり、歯磨きをするのも一苦労です。なので「虫歯」「歯肉炎」になりやすいです。虫歯を放置していると「根尖病巣」ができます。また親知らずが斜めにはえていると「噛み合わせ」「顎関節症」の問題による痛みが出ます。

一般的に歯医者では「上下で真っ直ぐはえていてしっかりと噛んでいる親知らず」は保存することが多いですが、「斜め」や「横」にはえていたり、虫歯が大きい親知らずは「抜歯」することが多いです。このようなケースの場合は保存してもまた同じような症状を繰り返すことが多いので。

噛み合わせによる痛み

この「噛み合わせによる痛み」が結構曲者です。なぜなら「歯が痛むから」です。この痛みは歯医者としてもなかなか分かりづらいことがあります。

患者さんはもちろん歯が痛いと訴えます。そこで歯を視診したりレントゲンを撮ったり、歯周病のチェックをします。がどこも問題ないことがあります。その場合は「噛み合わせによる痛み」を疑います。

治療としては痛みが強い場合がありますので「痛み止め」を飲んでいただいたり、「噛み合わせの診断、調整」、寝ている時の「歯ぎしり」「食いしばり」が原因の時は「ナイトガード(マウスピース)」を使って治療します。

噛み合わせからの痛みの原因は

  • 歯並びが悪いことによる噛み合わせ
  • 歯ぎしり
  • 食いしばり
  • 前歯で噛むことができない方(開咬)
  • 親知らずが斜めに生えてる

などが原因としてあがります。

この「噛み合わせによる痛み」はかなり強い痛みが出ることがあります。すぐに歯医者に行きましょう!もしすぐに行けない時は「食事中なるべく痛みがあるとこで噛まない」「市販の痛み止めを飲む」「日中意識できる時は噛まない(上下の歯が当たらないようにする)」などできるだけ痛むところに刺激を加えないように安静にしましょう。

まとめ

「歯が痛い」と感じた時の原因は様々です。特に多いのは「虫歯」、「歯肉炎」、「歯周病」になります。

痛いと思ったらまずは上記を確認し、ご自身でチェックしてみてください。ただし、確認ができなかったり、痛みが続くような場合は歯医者さんへ行きましょう!

 

よかったらシェアお願いします!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です